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コーヒー種の60%が絶滅の危機、行動すべきは「今」
2019年1月17日 12:50 
発信地:パリ/フランス [ フランス 英国 ヨーロッパ エチオピア 南スーダン アフリカ ]

【1月17日 AFP】野生種のコーヒーの5分の3に絶滅の危険性があると警告する最新の研究論文が16日、発表された。世界で愛飲されているコーヒーの未来が、気候変動、病気、森林伐採の破壊的な組み合わせによって脅かされているという。

 毎日20億杯以上が飲まれている巨大なコーヒー業界は、商業的に栽培される品種を維持し、疫病がもたらす脅威の変化に適応させるために、わずか数か所の地域に自生する野生種に依存している。

 英キュー王立植物園(Royal Botanic Gardens, Kew)の研究チームは、絶滅の危険性があるとみなされる124種のコーヒー品種が、地球温暖化が続き生態系が破壊される中でどのように存続する可能性があるかを予測するために、最新のコンピューターモデリング技術と現地調査を利用した。

 その結果、75のコーヒー種が絶滅の危機にさらされていると判断された。そのうち13種は「絶滅寸前」、アラビカ種を含む40種は「絶滅危機」、22種は「危急」の状況にそれぞれ陥っている。

 米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に掲載された論文の主執筆者で、キュー植物園でコーヒー研究を統括するアーロン・デービス(Aaron Davis)氏は、AFPの取材に「全体としては、コーヒー種全体の絶滅リスクが約60%と非常に高く、植物に関する通常の絶滅リスクの数字をはるかに上回っているという事実が得られた」と語った。

「それは絶滅の危険性が最も高い植物群に匹敵する。別の見方をすれば、多くの種が見つけにくく、限られた地域にしか生育しておらず、中には個体群の大きさがサッカー場くらいしかない種もあるのだから、驚くには値しないことなのだ」

 世界のコーヒー生産は現在、アラビカ種とロブスタ種のわずか2種のみに依存している。

 その酸味と味わいから珍重されるアラビカ種は、世界で販売されるコーヒーの総量の約60%を占める。野生のアラビカ種が生育するのはエチオピアと南スーダンの2国だけだ。

■「今行動しなければ、コーヒー農業に輝かしい未来はない」

 キュー植物園のチームは、森林伐採と気温上昇によるコーヒー自然生育地の破壊がどのくらいのペースで進行したかを測定するために、エチオピアで記録された40年以上前までさかのぼる気候データを入手。分析の結果、野生のアラビカ種全体の3分の1近くが、保護区域外で生育していることが明らかになった。

「また、これらの保護区域の多くは今もなお森林伐採や侵入による脅威にさらされているという事実も得られているため、保護区域だからといって安全というわけではない」と、デービス氏は説明した。

 コーヒーの野生種と栽培種の両方がより容易に生育する助けとなるよう、政府は森林の保全と再生に取り組む必要があると、研究チームは述べている。

 ただ、デービス氏は、現在のところコーヒーは品不足にはなっていないと指摘。「コーヒー党としては、短期的には心配する必要はない」とした一方で、「われわれが言わんとしているのは、長期的には、この極めて重要な資源が失われないようにするために今すぐ行動しなければ、コーヒー農業に輝かしい未来はないということだ」と話した。 (c)AFP/Patrick GALEY with Manuel AUSLOOS in London

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